浄土宗 光明山 源昌寺

源昌寺は佐賀県鹿島市にある浄土宗の寺院です。本尊は阿弥陀如来です。江戸時代に山浦(南川・川内・山浦)及び本城の一部を所有していた深江氏の菩提寺です。 享保18年(1733年)に建立された享保の飢饉の供養塔があります。

2025年

誤解されやすい「お寺のしくみ」

Q.「坊主丸儲け」と良く聞きますが、お坊さんは税金を払ってないとは本当なのでしょうか?

A.いいえ。税金はちゃんと払っていますよ。お坊さんの収入(所得)は、実は毎月もらう給料だけなのです。給与なので当然、所得税がかかりますし。また、住民税も支払う義務があります。税金が免除されているのは、公益法人とみなされる宗教法人として登録されている寺境内の建物や敷地の固定資産税だけなのです。それは、寺境内や敷地は、住職個人の所有物(資産)ではなく、公益性のある宗教法人としての所有物だからです。

年中行事の志納金や法事・葬儀の布施、お賽銭、お盆や年末・年始の御仏前等は、僧侶が預かっているだけで、そのまま住職の懐に入るのではありません。これらは、宗教法人の会計にそのまま算入して、寺院の運営費に充てられています。その運営費には、住職等の給与もあり、住職や寺族(住職の家族)が個人的に使用するスペース分の電気代等は、住職の給与から支払っています。

寺の運営には費用が必要となりますが、その原資となるのは、頂いた布施等の収入のみによって賄われています。

寺の収入(布施等)が寺院運営費を下まわれば、寺院を維持運営していくことができなくなります。また、護持会費(寺を護持管理していく費用)の主な使途は、寺院境内の保険等が主で、電気料や水道料等の維持管理費は、寺院運営費(布施等が原資)より賄われているのが現状です。

人口減少や墓じまいなどで、檀家数が減っていくと、全国的に寺院崩壊するのではないかと危惧されています。

「坊主丸儲け」というのは、外から一部のいいところのみを見たもので、実際の寺院運営はとても難しい現実があります。今後はさらに寺院運営が厳しくなると言われています。

R7年御忌法要を執り行いました

令和7年4月19日(土)10:00~御忌法要を執り行いました。
御忌法要は浄土宗を開かれました法然上人の忌日命日忌の法要です。
法然上人は「念仏によってすべての人が救われるという易行念仏の道」をお開きになりました。
御忌法要では、法然上人の遺徳を偲び、その慈恩に感謝し、皆様と共にお念仏をいたしました。
当日は、心配した天気も快晴となり、新緑の季節を迎えながら、清々しい気持ちでお念仏に励んだ
法要となりました。たくさんのご参詣を頂きありがとうございました。

2月8日の大雪

令和7年2月8日(土)は夜半から雪が積もり、何年ぶり?かの大雪となりました。
源昌寺の周辺も久しぶり積もり雪化粧となりました。

ただ見れば何の苦もなき・・・

ただ見れば なんの苦もなき 水鳥の 足に暇なき
我が思いかな

水戸光圀公がお作りになった和歌です。

【意味】水鳥はスイスイと水面に浮いているように思える。
でも、水面下では足をひっきりなしに動かして、見
えない所で苦労している。
他人のやっている事は、気楽で簡単にそうに見える。
しかし自分でやって見ると、以外に簡単にいかない
のが常。自分が同じ事を行う時に初めてその大変さ
が分かる。

最近は、この言葉が胸に突き刺さります。一国一寺を預かる身として。
寺の運営も難しい時代となりました。しかし、実は視点が違うから
思いがズレてしまうのでしょうか。
ただ、ひたすらに念仏に励む毎日をお過ごしくださった法然上人。
また、400年以上続く法灯をお守り頂いた歴代上人。
いつの時代も苦労は尽きませんが・・・
その足跡をたどるとき。不思議とその苦労と想いに。
自然と涙が出て参ります。

合掌

令和7年初念仏講を執り行いました!

令和7年1月12日(日)10:00~初念仏講を執り行いました。当日は、大雪の予報でどうなるかとても心配いたしましたが、晴れ男の住職の力でしょうか。午前中はとてもいい天気となりました。檀信徒の皆様と共に新しい年を迎え、心新たにお念仏をし、新年がいい年でありますように。そんな願いを込めて読経・回向をいたしました。今年は、杵屋五洲様、杵屋五猿様を招いて、「長唄の演奏」をして頂きました。日本人は古来より、四季を楽しみ、また季節の変わり目を敏感に感じながら日々生活をしていたのだと。また、それを三味線の音で「冬の雪」や「夏の海」、「秋の虫」を表現しているのが、歌舞伎の醍醐味でもあるとのこと。日本人は、四季を愛し楽しみ日々過ごしてきた。そのことを改めて想わせて頂くようでもありました。法要が終わった後、参詣者の皆様から「あーとてもよかった~」そう言って頂きました。